ちびじろーとプラム

 

 「ぷらむたん、ぷらむたん」
「なあに?タイガー」
もう。リトルタイガーったらほんっとにかわいいのよ。
昴がいるときは昴にべったりだけど、時々こうやってカフェに預けてくれるの。
今日は星組の定例会議だから、こうやってあたしの所に来てるってわけ。

 「すばるたんたちは、なんのおはなしをしているんですか?」
カフェのテーブルに子供用の椅子を用意してあげたら、タイガーは自分でそこに登ろうとしてた。
「あらん、危ないわよ。お姉さんが乗せてあげる」
抱っこして椅子に乗せてあげたらにこにこしてる。
うふふ、かわいい!
ぷにぷにしてるし。

 「ぷらむたん、く…くるしいです…」
「あらあらごめんね」
あんまりかわいいから、ついぎゅーってしすぎちゃった。
胸の中に埋まっちゃっていた。

 「ぷはー…ぷらむたんは、すっごくおっぱいがおっきいですね」
「うふふ、ありがとう」
タイガーは目をまん丸にしてあたしの胸をじーっと見てる。
元のタイガーだったらありえないかな?
彼、とっても純情だから。
「おっきいおっぱいは好き?」
「う〜ん…」
うふふ、真剣に考えちゃって!
リトルタイガーったら。
「すきですけど…ぎゅーってされたときくるしいな」
好きなのね、やっぱり。
今度ビッグな方にも聞いてみようかしら。

 「ぷらむたんは、おっぱいがおっきくてうれしいですか?」
「うん、うれしいし大好きよ!柔らかいから触り心地もいいし」
「しんじろーのおっぱいはさわってもつまんないな…」
かーわいい!
触ってみたいけど、昴にばれたら大変かな?

 お絵かき用の紙に、タイガーはいつも明るい色のクレヨンで紙いっぱいに絵を描いてくれる。
覗き込んだら、青い空に真っ赤な太陽と、その下に人を描いているみたい。
「ねえ、タイガー、これは誰?」
紫色の服しかわからないけれど、あたしの予想だと…。
「すばるたん!」
やっぱり!
「じゃ、この隣のはリトルタイガーかしら」
紫の服の人と手を繋いでいる小さな子供の絵。
「そうです!」
「あたしは描いてくれないの?」
「じゃ、しんじろーのおとなりにかきますね!」

 一生懸命描いてくれてる。
青い服。ちゃんと髪は金髪にしてくれて。
まあ、すっごく大きな胸。

 「プラム、すまなかったね」
丁度タイガーがあたしの絵を描き終わったところへ昴が走ってきた。
普通に歩いてくればいいのに。
昴もかわいいんだから。

 

 

 すばるたんがもどってきました!
いつもすばるたんはしんじろーのところにはしってきます。
はしったらあぶないのにな。
「しんじろう、えをかいていたのかい?」
「はい!しんじろーと、すばるたんと、ぷらむたんですよ」
しんじろーのえをすばるたんは、じーっとみています。
「これは…」
なんだかちょっとこまったおかお。
「ね、すばる、あたしのえ、りっぱなおっぱいよね」
「というか……」
すばるたん、ちょっとあかくなってる。
「じょーずですか?」
「……う…うん…じょうずだねしんじろう…」
あはは、すばるたんへんなしゃべりかた。

 「ぷらむたんが、おっきいおっぱいがすきだっていったから、うんとおっきくかきました!」
むずかしかったんですよ。
「そうか…」
すばるたんはまただまっちゃった。
いつもは、しんじろーのえをみたら、すばるたんはいっぱいほめてくれるんだけどなあ。
やっぱりなんかへんだったかな。

 「すばるたんもおっきいおっぱいがすきですか?」
「いや…すきとかきらいとかじゃなく…」
「あらすばる、いいじゃない、このえ、あたしはだいすきよ」
ぷらむたんはにこにこしてるけど、
すばるたんはこまったおかおです。

 「ねえ、たいがー、このえ、あたしがもらってもいいかしら?」
「だ…だめだ!」
すばるたんがあわててます。
「あら、すばるじゃなくて、たいがーにきいているのよ?」
「しんじろーはいいですけど…」
でもすばるたんはだめっていったし…。

 「じゃ、もらうわね!きゃふん、じょうずにかけてるわ!」
あ、ぷらむたん、もうもってっちゃった。
すばるたんはまだこまったかおでしたが、ちょっとわらってる。
「しらないぞ、しんじろう、あとで、きみがこまったことになっても」
こまる?
なんでこまるんだろう?
「しんじろーはべつにこまりませんよ?」
「そうだな…こまるのはしんじろうじゃなくて…たいが…だな…」
しんじろーも、たいが、なんですけど。
きょうのすばるたんはさっぱりわかりません。

 

 

 きゃっふ〜ん!もらっちゃった!リトルタイガーの絵!
これ、誰が見てもあたしだってわかると思うの。
だって、胸がビックサイズですもの!
この絵を大事にしまっておいて、大きなタイガーに見せてあげるのよ。
なんて言うかしら。
自分がこの絵を描いたって知ったら、きっとすっごく恥ずかしがるわ。
そうそう、大きい胸が好きがどうかも聞いてみなきゃね。
子供の頃はおっぱいが好きだったって教えてあげなきゃ!
ああん、恥ずかしがるタイガーはかわいいのよ!
すっごく楽しみ!

 

 

セクハラ…!
すいません、おっぱいおっぱいと連呼して。
ちびじろーにさっぱりわからんと言われた昴さん。

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についても書こうと思って思いとどまりました。

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